エピソード ① 人名じゃないの?
2017年07月18日 (火)
私は 東京で生まれ育ちました。勉強はまるっきりできなく いつも 下から数
えた方が早く 通信簿は「1,2,1,2」3以上ってあるの?という賢さで 軍隊の行
進みたいだと友人達から笑われた程です。
ただ 友人は結構いました(悪友ですけど)。調理師専門学校を卒業後 一念発
起して 東京を離れ 静岡県伊豆へ 修業に出ました!!東京に居たのでは 遊んで
しまい修業にはならないと思ったのも事実です。
伊豆の伊東市にある大きな旅館に入社しました。確か 初任給は¥30,000位だと
思います。最初のボーナスは¥3,000だったと記憶しています。そんな 私に与え
られた最初の仕事は 追い回しと言って 簡単に言えば先輩たちの手足になる事で
す。
入社1週間くらいの話です。先輩に あれを持って来いと言われれば 他の若い衆
より早く持っていこうと頑張っていた時 ある先輩から 「みやじま」を持って来
いと言われ 他の若い衆には負けまいと とにかく「はい」と元気な返事で 道具
がおいて有る所までは急いで行くのですが 「みやじま」?って何?と思って探し
ているうちに 先輩にはまだか?と怒鳴られ催促を受けますが 物がわからない私
には見つかるはずもありまん。調理場の先輩方の名前もまだ覚えていない時だった
ので もしかしたら 先輩に 宮島さんという方がいるのではと思いひとりひとり
に名前を聞いて廻りました。
それを見ていた 用を頼んだ先輩は あきれ顔 大山「みやじま」はこれだと
自ら取ってきて見せてくれました。それを見た 私は「しゃもじ」の事?と思い
自らの無知さに呆れました。
「みやじま」以外にも 「まつうら」(笊の一種)などなど 人と似た名前の道
具には 悩ませられました。
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